高校生のファッションと言えば、”制服をどう着るか”というのとほぼ同じ意味でした。
最低でも週に5日は制服で過ごすので、当然ですね。通学途中には、電車内で見かける他校の女子を意識し、学校に行けば教室の女子を意識して、制服の着方はとても関心を持っているのです。
わたしの高校では黒の学生服、いわゆる「学ラン」が制服として決まっていました。
学ラン着方(着くずし方)といえば、ボタンを開けることですが、通常は一番上の第一ボタンを外すパターンです。
(第二ボタンまで開けると、チャラく見られる)
その外した第一ボタンの隙間から、ちらっと見える部分に、男子高校生はこだわりを持っているものです。
スタンダードなタイプは、中に着ているYシャツがそのまま見えるタイプ。
一般的な、高校生男子のスタイルです。この場合Yシャツのボタンは2つ外すことがほとんどです。
個性を出したい生徒は、中にカラーTシャツを着て、チラ見せします。
Tシャツの色は、原色に近い色や、ビビッドな蛍光色を身につけると、いっそう目立ちます。
さらに目立ちたい場合は、中にパーカーを着用し、そのフードを学ランの外に出して着ています。
とてもヤンチャな雰囲気になりますが、校内では先生にしかられ、街では絡まれやすいので、とてもリスクのある着方です。
大人から見ればくだらないと感じることも、男子高校生にとっては、真剣にこだわっていました。
それを思い出して、懐かしくなりました。